土曜グループは小学生は月4回、幼児(年中~)は月2回、10時から午後5時(幼児は午後4時)まで活動しています。朝は雑巾がけ、ミーティングを終えると、山歩、川遊び。午後はものづくり。月末はみんなでクッキング。今回は7・8月に作った作品のいくつかを紹介します。
■Kすけくん・4年生の作品「輪ゴム鉄砲」づくり
「先生、割りばし鉄砲を木(自然木)で作りたいんや。」と、材料置き場から、桜の枝を見つけて持ってきたKすけくん。「ええ格好の木見つけてきたな。鉄砲にぴったりや。」と感心するスタッフ。この閃きは大事にしたい。「引き金を、どう作るかが難しいな。」Kすけくんとスタッフがイメージを共有しながら考える。「溝を彫ろう。」ということになって、スタッフがドリルで穴を開けて、Kすけくんがノミを使って溝を彫る。「ノミ使うの始めてや。」と、緊張しながらも器用に彫っていく。彫り終わったKすけくん「ノミを使うの楽しかったわ。」とご満悦。出来上がった鉄砲で輪ゴムを飛ばしてみる。「めっちゃ、飛ぶわ。」スタッフとKすけくん「やったあ!」と、はぐしてよろこびあいました。
■Jくん・2年生のコリントゲーム作り
みんなと遊ぶのに夢中のJくん。一日に少しずつ作って、いよいよ最後の色塗り。長い期間かかったけど、出来上がって遊ぶのが楽しみ。■Kくん・6歳自然木の動物作り
7月の課題は「自然木で動物作り」。課題は毎月決まってはいるが、作りたい子が作るのが、玩具館流。「好きな動物の絵描いてみようか。」Kくんはライオンを描いた。絵は設計図のようなものでKくんとスタッフがイメージを共有するのに、欠かせないもの。まず一日目は、胴体に合う丸太を探す。6歳児で、初めて、のこぎりで丸太を切るので、杉の木を選んだ。次に胴体に合う頭、足の木を選んで切る。ふーふー言いながら、時々休憩して、切り終えた。二日目は組み立て。胴体に足と頭を釘でくっつけていく。(写真がないのが残念)ライオンのたてがみは、スタッフが電動ドリルで穴をあけ、Tくんがすだれを編む葦を1本1本さしこんでいく。3日目は、顔と尾をつけて、仕上がり。みんなから、「すごい!」「かわいい!」といわれて、Tくんうれしそう。
■4月に生まれた弟に「がらがら」をプレゼント
1年生のSくん、「弟にがらがらを作ってあげるねん。」と絵を描いて説明してくれた。「紙の筒にいろんな色の紙はって、音は、やさしい音。」一日目は、Sくんのイメージ通りの紙筒を選び、大きさに切り、穴をあけて丸棒をとりつける。紙筒の一方をボール紙でふさいで、中にビーズ玉を入れて、音を確かめる。入れる数によって、音が違うので、Sくんの「やさしい音」を見つけるまで、何回も試す。2回目は、仕上げの紙貼り。スタッフは色和紙を用意。Sくんは指先でちぎって、張り合わせていく。一つ一つの作業にSくんの気持ちがこめられて、出来上がっていく。「あかちゃん、きっとよろこぶよ。」とスタッフが言うと、Sくんは、うれしそうに持って帰りました。
☆文化は「もの」だけを伝えるのではなく、「もの」と「こころ」を伝えるのです。
■Kくん・3年生の「かめ」の体操人形
体操人形は、日本の伝統玩具(竹製)を子どもが作って遊べるように考案したもので、玩具館では40年来作り続けてきたからくりおもちゃの一つ。何が体操するかを子どもたちそれぞれが考える。Kくんが考えた、かめが体操するなんて、大人ではなかなか思いつかない、子どもらしい発想。
シナベニヤ板で、「頭つき胴体」「腕」「足」を切る。手回しノコギリでの、難しい作業を集中して切る姿は頼もしい。かめに色を塗って、組み立て、操作棒を作ってかめをとりつける。うまく体操するかなと緊張しながら指で操作してみる。指の微妙な動きで、かめがいろいろな動きをする。からくりおもちゃは、子ども(遊び手)とおもちゃが心通わせる素敵なおもちゃです。
■Mくん・5年生の「がらがらくじ引き」作り
「がらがらくじ引きを作りたい。」と5年生のMくんが設計図を書いてきた。さすがに5年生。寸法もしっかり決めて書けている。最初に、玉を入れる六角形の箱作りにとりかかる。六角形の板を2枚、ぴったりと合わせるのは難しい作業。あとは、写真のように、集中して、2回で仕上げた。出来上がったがらがらを回すと、バラバラと2~3個出てくる。「こういうのも面白いや。」とみんなで、盛り上がりました。
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