秋の遠足

玩具館秋の遠足はみんなでお芋掘りにいってきました。いつもお世話になっている槇島町の畑。無農薬の野菜や果物がいっぱいで春はイチゴ、初夏はトウモロコシなどいつも収穫を楽しませてもらっています。

丸々太ったコオロギやミミズにびっくりしながらも、土からチラリと顔を出したサツマイモに子どもたちは釘付け!夢中で掘る子や、どうしていいか分からずただただお友達を見守る子。土の中にしっかりと根をはったお芋を掘り出すのは思った以上に力が必要。『うんとこしょ!どっこいしょ!』大きなかぶの絵本のように、みんなで力を合わせて引っ張ります。大きな芋がゴロゴロとでてくる様子に大人の私たちも感心し通しでした。




沢山頂いてきた芋ズル。普段は破棄されることが多いようですが、玩具館のみんなはこれが大好き!炒めものにしてお昼にみんなで食べました。シャキシャキとした歯ごたえで美味しい!



お芋は掘りたてよりも1週間ほどおいた方が甘く美味しくなるそうですね。すぐに食べたい気持ちを抑えつつ、もう少し寝かせていただこうと思います。


(幼児グループ会員  大西 律子)





土曜グループの活動

 土曜グループは小学生は月4回、幼児(年中~)は月2回、10時から午後5時(幼児は午後4時)まで活動しています。朝は雑巾がけ、ミーティングを終えると、山歩、川遊び。午後はものづくり。月末はみんなでクッキング。今回は7・8月に作った作品のいくつかを紹介します。

 ■Kすけくん・4年生の作品「輪ゴム鉄砲」づくり

 「先生、割りばし鉄砲を木(自然木)で作りたいんや。」と、材料置き場から、桜の枝を見つけて持ってきたKすけくん。「ええ格好の木見つけてきたな。鉄砲にぴったりや。」と感心するスタッフ。この閃きは大事にしたい。「引き金を、どう作るかが難しいな。」Kすけくんとスタッフがイメージを共有しながら考える。「溝を彫ろう。」ということになって、スタッフがドリルで穴を開けて、Kすけくんがノミを使って溝を彫る。「ノミ使うの始めてや。」と、緊張しながらも器用に彫っていく。彫り終わったKすけくん「ノミを使うの楽しかったわ。」とご満悦。出来上がった鉄砲で輪ゴムを飛ばしてみる。「めっちゃ、飛ぶわ。」スタッフとKすけくん「やったあ!」と、はぐしてよろこびあいました。





 ■Jくん・2年生のコリントゲーム作り 

 みんなと遊ぶのに夢中のJくん。一日に少しずつ作って、いよいよ最後の色塗り。長い期間かかったけど、出来上がって遊ぶのが楽しみ。 


  ■Kくん・6歳自然木の動物作り

 7月の課題は「自然木で動物作り」。課題は毎月決まってはいるが、作りたい子が作るのが、玩具館流。「好きな動物の絵描いてみようか。」Kくんはライオンを描いた。絵は設計図のようなものでKくんとスタッフがイメージを共有するのに、欠かせないもの。まず一日目は、胴体に合う丸太を探す。6歳児で、初めて、のこぎりで丸太を切るので、杉の木を選んだ。次に胴体に合う頭、足の木を選んで切る。ふーふー言いながら、時々休憩して、切り終えた。二日目は組み立て。胴体に足と頭を釘でくっつけていく。(写真がないのが残念)ライオンのたてがみは、スタッフが電動ドリルで穴をあけ、Tくんがすだれを編む葦を1本1本さしこんでいく。3日目は、顔と尾をつけて、仕上がり。みんなから、「すごい!」「かわいい!」といわれて、Tくんうれしそう。





  ■4月に生まれた弟に「がらがら」をプレゼント

 1年生のSくん、「弟にがらがらを作ってあげるねん。」と絵を描いて説明してくれた。「紙の筒にいろんな色の紙はって、音は、やさしい音。」一日目は、Sくんのイメージ通りの紙筒を選び、大きさに切り、穴をあけて丸棒をとりつける。紙筒の一方をボール紙でふさいで、中にビーズ玉を入れて、音を確かめる。入れる数によって、音が違うので、Sくんの「やさしい音」を見つけるまで、何回も試す。2回目は、仕上げの紙貼り。スタッフは色和紙を用意。Sくんは指先でちぎって、張り合わせていく。一つ一つの作業にSくんの気持ちがこめられて、出来上がっていく。「あかちゃん、きっとよろこぶよ。」とスタッフが言うと、Sくんは、うれしそうに持って帰りました。

☆文化は「もの」だけを伝えるのではなく、「もの」と「こころ」を伝えるのです。



   ■Kくん・3年生の「かめ」の体操人形

 体操人形は、日本の伝統玩具(竹製)を子どもが作って遊べるように考案したもので、玩具館では40年来作り続けてきたからくりおもちゃの一つ。何が体操するかを子どもたちそれぞれが考える。Kくんが考えた、かめが体操するなんて、大人ではなかなか思いつかない、子どもらしい発想。
シナベニヤ板で、「頭つき胴体」「腕」「足」を切る。手回しノコギリでの、難しい作業を集中して切る姿は頼もしい。かめに色を塗って、組み立て、操作棒を作ってかめをとりつける。うまく体操するかなと緊張しながら指で操作してみる。指の微妙な動きで、かめがいろいろな動きをする。からくりおもちゃは、子ども(遊び手)とおもちゃが心通わせる素敵なおもちゃです。


    ■Mくん・5年生の「がらがらくじ引き」作り

 「がらがらくじ引きを作りたい。」と5年生のMくんが設計図を書いてきた。さすがに5年生。寸法もしっかり決めて書けている。最初に、玉を入れる六角形の箱作りにとりかかる。六角形の板を2枚、ぴったりと合わせるのは難しい作業。あとは、写真のように、集中して、2回で仕上げた。出来上がったがらがらを回すと、バラバラと2~3個出てくる。「こういうのも面白いや。」とみんなで、盛り上がりました。







(村榮 喜代子)