2015年7月3日金曜日

1日のはじまり


朝の9時半ごろになると、玩具館は子どもたちの元気な声でいっぱいになります。毎朝あつまる親子は10組前後。宇治市内からはもちろん、京都市内、なんと滋賀や奈良から通っている親子もいるのですよ。

幼児グループの1日はフロアの雑巾がけから始まります。雑巾がけは腕の力、足腰の力がないとなかなか前に進みません。最初はつまずきながら。毎日やっているとだんだん少しずつ進めるようになって、端から端までビューンと一気にかけられるようになります。広いフロアを駆け抜ける感覚は大人も気持ちがいいものです。





子どもたちが力を合わせて雑巾のバケツを片付けると、みんなの大好きな歌の時間。元気いっぱい『チボリーノの冒険』、のびやかで気持ちがいい『森は生きている』、たくましく力強い『山の子』、お友達に向かってお山に向かって、おーい!『秋の空』。『機関車のうた』や『かえるのうた』では子どもたちが元気に走ったり跳ねたり。体を使って歌を楽しんでいるのを感じます。お腹から声をだすと気持ちもすっきり!お母さんたちも大好きな時間です。



50年ほど前にさくらさくらんぼ保育園からはじまったリズム体操というものがあります。幼児グループではこのリズム体操を毎日行っていて、ピアノの音に合わせながら鳥になったり両生類になったり、どんぐりになったりトンボになったり。子どもたちはいろいろなものに変身しながら、耳を使い、目を使い、体をめいいっぱい動かします。





最後はみんなで輪になっての糸車が定番です。ぶんぶん まわれ いとぐるま〜
と歌いながらぐるぐる回ります。最後はスピードをあげて反対回り。遠心力がかかって、しっかり手を繋いでいないと飛ばされそう!隣の人との信頼感。成功したときの一体感。ドキドキワクワク。いろいろな気持ちを体験できる遊びです。



もちろんその輪の中に入るまでに沢山葛藤する子もいて、ドキドキが好きな子ばかりではありません。ちょっと怖いな。恥ずかしいな。でも楽しそうだな。座って見ている子もみんなの輪の外で回っている子も、心の中でみんなと一緒にぐるぐるしている瞬間があるのだと思います。終わるとみんなニコッ。

大人にとっては何でもないことが、子どもにとってはとても大きな問題だったり。そんな気持ちを励まし合いながらも大事にしていける場所だと思っています。

(幼児グループ会員  大西 律子)












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